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血と汗と涙のシート製作記

2019.11.14

XSR900 シングルシート原型がぶっ壊れ… その9

こんにちは!

元シングルシートの原型です!!

と言ったかどうか分かりませんが、スポンジ型から抜けたくない原型『もうお前にゃ用は無ぇぇ』とやっつけてやりました。

 

ということで、

 

 

スポンジ型抜けましたので、スポンジ型の細かな仕上げの待ちの合間に 昨日抜いたシートベース の製品を仕上げます。

 

 

前側取り付けステーの穴開け治具はダブルシートと共用出来ますね。

後ろステー取り付け位置もダブルと同じなのですが形状が異なります。

作るか。

 

 

xsr900k&hシングルシートのスポンジ

そして休憩時間ぶっ飛ばしのバッタバタ作業の末にスポンジ抜けました。

ふー。

夜もやって休みも出て来たりで早足で型作りしましたが、急ぐべき個所は没頭し、待つべき所は一夜越しとちゃんと待ったので、熱変形の無いとても良い型に仕上がりました。

まー、型お見せすることは無いのですが。

ただ、製品は良い型あっての物種ですから、型見ることは無くとも確りと製品に反映されますのでご安心を。

 

 

縁だけさらってこんな感じ。

このままレザーを張ればシートベースとの境目は分かりません。

 

 

さらっと書いてますがこれにするための管理は大変です。

 

 

ここからゴム足ステーやら付け実車に装着確認からレザーのデザイン決めるのだけど今日はここまで。

 

 

この先長いので、興味ある方のみ読んで下さい。

先日フォトギャラリーに掲載致しました XSR900ハイシートお買い上げいただいたお客様 の投稿です。

ありがとうございます。

その前にご投稿いただいたXSR900オーナー様も同様の コメント があったのですが、純正シートを加工に出して満足できなかったと。

 

この話本当に良く聞かされます。

高いからと思ったけど、最初に買っときゃ済んだのに遠回りしたなとご来店される方も多くいらっしゃいます。

 

最初に断っておきますが、他所の仕事を云々言うつもりはないです。

煩いよと思う方居ると思いますがこれが自分の考えですのであしからず。

 

シート(スポンジ部)の加工に関して。

作業する者が人様から代金を貰っているプロであろうと、そのバイクがどういう乗り物なのかを理解していないのであれば、加工作業のプロであるだけでそのバイクについては素人とあまり変わりません。

素人(依頼者)の出す指示に従い現状持っている道具と技術を用い加工するだけでしょう。

多少アレンジがあるのかもしれませんが、一体その根拠は何でしょう。

お客さんの言っていることを加工業を生業としいる身から読み解き作業するのかもしれませんが、それに至るその根拠は?て思うんです。

そのバイクを知らない者とシートとはを知らない者の素人同士の擦り合わせ。

一発で良い物出来たらそりゃ奇跡です。

素人の満足ですからそれもあるのかもしれませんが、正直言うと、自分が考えるシートには至らないだろうと確信しています。

そもそも製法も違いますし。

削り積層じゃダメなんですよ。

無垢のスポンジ(インジェクション成形)じゃないと。

ここ や ここ 読んで下さい。

スポンジについては今リニューアルしている弊社ウェブサイトでちゃんとまとめます。

 

これだけたくさんシートの原型を作って来た私も、その車両で一番最初に作るシートは物凄い悩んで悩んで最後はちょっとしたことで違和感を覚えミリ単位で修正し形状を決定します。

形状決定に際しある程度の策定や方程式はあるにしても、最終的には個々車両の車体構成や特性によって全く違った物になるのは当然の事。

決定の根拠は試走です。

兎に角走ります。

私は現車の無いシート単体では何も作れませんので受けません。

乗ったこと無い車両のシートなぞ作れないんですよ。

年間で一体どれだけ一品製作を断っているだろうか。

おそらく、受ければ年間千万単位の仕事になると思います。

イベント行けば必ずこれやってあれやってと声を掛けられます。

毎日のようにこの車両のシートを作ってくれと問い合わせがあります。

有り難い事なのですが、現状では受けていません。

根拠が無いので何か起きても理由を聞かれてもお客さんに説明出来ないから。

だって、自分で走って確認して決めて作って無いんだもん。

至極当たり前の話。

 

そもそも素人の指示でプロが仕事するっておかしなもんです。

例えとして正しいか分かりませんが、先日車を整備に出したので。

その個体(車)の特性知らない車屋に素人の自分が4輪アライメント事細かに指示するのに近いかも。

車高これでキャスターこうでキャンバーこれだけトーインこうでトレッドこの数値にしてって。

しかも、試走無し。

まともに走るわけがない。

ちなみに、自分が車整備出している所はうちの車の事、自分が知らない所まで良く知っているのでどうダメかだけ説明して後は口出しせず預けます。

仕上がり取り行って『ちょっと乗って来てくれる?』なんて客に試走なんかさせません。

そのまま帰ります。

何も起きません。

それが仕事だと思います。

 

正しいか正しくないかは別として、私は、私が作ったシート全てに対して説明が出来ます。

シートについてもその車両がどういう乗り物なのかも知っています。

バイクの車体姿勢、タンクの長さ幅シートレールが水平近いのか後ろ上がりなのか、車体に対してのステップ位置。

ステーの取り付け部からゴムの足を受ける部分、フレームや補器類とのクリアランス、座面の形状、何も無い所から作っているのでその全てに理由があるのです。

良い工業製品は、偶然などでは出来上がりません。

製作者の目的と確固たる意志と根拠に基づいた工程技術や設備から生まれます。

お願いします。ハイ出来ましたなんて単純な物ではありません。

頑張れば出来るとかも無い。

ひとつのシートを作るまでに時間と労力を費やし開発しているのです。

一品加工品と量産見越して専用に開発し出来上がった製品を十把一絡げに考えるのは止めましょう。

一品製作がダメだという事ではありません。

同じシートという部品を取り扱うだけで全く異なる仕事ということです。

 

同じ物を安く作れる高い金払えば同じ物作れる、加工でどうとかじゃないんです。

これ作れるのは弊社以外無いんです。

そういうことです。

 

 


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